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海外で根強い人気を誇る日本のアニメ。高い人気と知名度の一方、海賊版の横行など海外ではビジネスモデルの確立に苦戦してきた。
だが、高い技術力と独自のアニメ・漫画文化を背景に、海外を視野に入れた取り組みが広がっている。
東映アニメーション(東京都練馬区)が海外市場を視野に製作したのが、
フルCG(コンピューター・グラフィックス)の3D(3次元)映画「キャプテンハーロック」だ。
総制作費3千万ドル(約29億円)をかけ、総制作期間は5年。映像の美しさに、「アバター」などで知られるジェームズ・キャメロン監督も絶賛。
78の国と地域から上映のオファーがきた。
同社の森下孝三副会長は「日本は漫画という独自の文化があり、アニメの技術も高い。
2つを融合させれば、世界に通じる作品が作れるはずだと考えた」と説明する。
フルCGのアニメ映画は、ディズニーの「トイ・ストーリー」などキャラクター的造形の作品が多い。
あえてリアルに近い造形を選んだが、森下副会長は「ハーロックはアニメと実写の境をなくした映画。
2Dの良さと3Dの良さを取り入れ、世界にない映像を作り上げた」。
従来の作品も人気を維持している。「ドラゴンボールZ 神と神」は国内興行収入30億円をおさめたが、海外では26カ国で公開される予定だ。
すでに公開されている中南米での興行収入は、最初の週末だけで約8・5億円を達成した。
森下副会長は「日本のアニメは世界に誇れる産業。日本の殻を破り、世界に出ていくことは可能だ」と話す。
漫画やアニメなど日本の文化を紹介するフランスのジャパンエキスポの入場客数は毎年増加。
2003年は2万1千人だったのが今年は23万人に達した。
海賊版駆逐のため、日本での放送と同時に作品を配信する流れも強まっており、海外のファンが日本アニメを視聴する機会は格段に増えている。
政府もアニメ人気に目をつけた。
観光庁は9月から、アニメの舞台となった町などを紹介する英語のネットサイトを開設。
担当者は「アニメを通じて日本に魅力を感じている人が、来日するきっかけにしたい」と期待する。
日本動画協会の石川直樹さんは、日本のアニメの魅力を「海外のファンは日本にしかない文化や表現をアニメを通じてみている」と指摘する。
世界でも珍しい大人向けのアニメがあることも「海外にはない作品」として人気を集める理由だという。(油原聡子)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131107-00000505-san-ent
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