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【コラム 片山右京・チャレンジライフ】
我らが「ミク」のライバルは「エヴァ」「イカ娘」…時代は変わった
久々にチームの一員としてスーパーGT選手権のパドックに戻ってきた。テレビや雑誌の
取材ではなくレース現場への復帰。新しい挑戦に向け、わくわくする気持ちで富士スピードウェイの
パドックゲートをくぐった。既報のように今季は「GSR&Studie with Team UKYO」の
スポーティングディレクターとして活動する。「初音ミク グッドスマイル BMW」の王座獲得に
貢献することも当然だが、モータースポーツの新トレンド作りにもかかわりたい。
さてメンテナンスガレージをRSファイン、ドライバーも昨年から続投の番場琢選手と新加入の
谷口信輝選手の新コンビにチェンジし、体制をアップデートしたグッドスマイルレーシング。
新体制だからこそ、自分たちのポテンシャルを測るためにも冒険はせず、まずはしっかりとした
成績を残したいと考えていた。確実に結果を求める戦略でレースを進め、決勝5位。チーム創設からの
ベストリザルトの9位を大きく上回り、幸先良いスタートになった。
僕らはメーカーワークスやサテライトチームのように統率された組織ではない。機材や物資も
十分とはいえない。たとえばレギュレーターひとつ取っても、ひょっとしたら容量不足でタイヤ交換で
負けるかもしれない。しかしGT300はまだ人間臭く闘えるレース。そしてマシンはシェークダウンした
ばかりなのにポテンシャルが高くドライバーも速い。雨のため安全策をとり、タイヤ交換を1回多くしたにも
かかわらず5位フィニッシュできたことがそれを証明している。もちろんタイヤ交換なしで3位表彰台という
作戦もあっただろうが、シーズンを通して闘うスペアパーツ在庫を考えると、開幕戦でのクラッシュは禁物。
総合的に考え、新体制のチームにとって、この結果はとてもポジティブだったと思う。RSファインの
河野高男社長、メカニックら、両ドライバーにはお礼を言いたい。
(>>2以降へ続く)
(>>1の続き)
ところで僕らのライバルにはARTAガライヤやハンコックポルシェらの強豪の他、「イカ娘」
「エヴァンゲリオン」がいてアニメキャラ対決という図式ができている。ピットでも「エヴァに負けるな!」
「イカ娘の何秒差?」みたいな会話が飛び交う。F1のスポンサーが様変わりしているのと同じように
スーパーGTのカラーリングも“痛車”が定着、時代は確実に変わっている。新しいムーブメントの中に
自分がいることに幸せを感じつつ「GSR&Studie with Team UKYO」として新たな
モータースポーツファン作りに頑張っていきたい。(レーシングドライバー&冒険家)
2011年5月5日
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/column/katayama/CK2011050502000142.html
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