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秩父市を舞台設定のモデルにしたアニメーション「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」
(略称・あの花)。テレビ放映は終了したが、アニメに登場した場所を巡る「聖地巡礼」の
ファンたちが全国各地から訪れている。その中で「あの花」ファンが思いを込めて秩父神社に
奉納した絵馬が、ごっそりなくなっていることが分かった。
同神社本殿裏の絵馬掛け所に「あの花」の主人公の「めんま」らを描いた絵馬が、目立つように
なったのは6月に入ってから。一時は「ここへ訪れたみんなが超平和でありますように」
「じんたんが学校に行きますように」「めんまとみんなの願いがかないますように」「秩父が
元気になりますように」などの願いを込めた30枚から40枚の絵馬がズラリと並んでいた。
今は数枚しか残っていない。中には京都や兵庫、大阪などから来たファンのもあったという。
なくなったことに気付いたのは6月末。絵馬が日増しに増え、同神社では「あの花」専用の
絵馬掛けコーナーを作ろうと考えていた矢先だった。同神社は「せっかくファンの人が気持ちを
込めて奉納したもので(心ない行為は)残念です」と話している。
「あの花」の絵馬を奉納した市内の女性は「遠くから来て一生懸命、絵馬を描いてくれた
ファンもいるのに、盗難でなくなるなんてすごく残念。だんだん数も増えてきて、それを見るのも
楽しみにしていたのに」と話していた。
また、秩父アニメツーリズム実行委員会と秩父市商店連盟連合会が観光と地域振興策の
一環で製作、9商店街に掲出した「あの花」の街灯フラッグ(横45センチ、縦63センチ)
550枚のうち、約50枚がなくなっている。関係者は「(会話を交わした)ファンは礼儀正しく、
言葉遣いも良い人たちが多い。ファンではないと思うが、いたずらに取らないでほしい」と話した。
「あの花」は秩父の町並み風景を舞台に、幼なじみの6人の青春と人間模様を描いている。
4月から6月にかけてフジテレビで放映された。現在も全国から聖地巡礼のファンたちが、
ひっきりなしに訪れている。店によっては「あの花」コーナーやマップ、ノートを置いたりしている。
Web埼玉
http://www.saitama-np.co.jp/news07/08/01.html
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